<愛は待っている>

 どんなに辛い時も、一緒にいたので、彼女は寂しくなかったはずだ。
 なのに、何故、いくら、男に心をずたずたにされたからといって、私を追い出すとは。
 今は、私がいた所に、孤独が住みついている。

 しかし、彼女が必ず孤独を追い出し、また、私がその場所に戻れると信じている。
 その日が来るまで、私は待っている。