2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

月食判別

太陽の対日点黄経(λs−180)と月の黄経λが等しいときの月の黄緯βが、 β≦σm−σs+πm+πs のときに、月食が起きる。 また、 β≦−σm−σs+πm+πs のときに、皆既月食となる。 ここでは、次のように判別する。 フラグF=0の場合、不食 となる。 フラグF=2の場…

食の終わり

最大食分直後の日時Ymdhから計算を始める。 第三接触のときも第一接触と同じで、外部判別BDが0、食分MDが0になるので、 食分MDが、abs(MD)<0.0005のときを、食分MDが0とみなして、このときの、日時Ymdhを求める。 刻み幅を加えた日時Ymdhは、食分M…

食の最大

月食の開始時刻直後の日時Ymdhから計算を始め、食分MDが前より小さくなったときの直前の値が最大食分になる。 刻み幅を加えた日時Ymdhは、本影と月の中心距離Lと食分MDにより、 フラグF=1の場合、 MDb=MD、Ymdhb=Ymdh、JDb=JD (食分、日時、ユリウス日…

食の始まり

月食の確認で、月食が起こる時刻が1時間単位でわかるので、月食が起こる直前の日時を、月食を知りたい日時Ymdhに指定する。 第一接触は、第三接触と同じ接触判別になるので、フラグFを用いて、初期値をF=0としておく。 繰り返し回数は、ここでは90回と…

月食の時刻

第一接触となる月食開始時刻、最大食分時刻、第四接触となる月食終了時刻を求める方法について説明をする。 接触判別の値を求めるところまでは、いままでの説明の通りである。

月食判別

本影と月の中心距離L、本影の視半径σu、月の視半径σmから、月が 本影の中心軸(y軸)を通過するときに、 もし、L+σm<σu ならば、皆既月食 もし、L−σm<σu で L+σm>σu ならば、部分月食 もし、L−σm>σu ならば 不食 となる。 半影の視半径σpを用いて、 …

3)皆既月食

皆既月食の始めのときに、本影と月が内接して見えるときを、第二接触という。 皆既月食の終わりのときに、本影と月が内接して見えるときを、第三接触という。 皆既月食の、第二接触、第三接触のときは、 外接判別BDは、BD<0、内接判別IDは、ID=0、食分MD…

2)部分月食

月食の始めに、本影と月が接触して見えるときを、第一接触という。 月食の終わりに、本影と月が接触して見えるときを、第四接触という。 第一接触、第四接触のときは、 外接判別BDは、BD=0、内接判別IDは、ID>0、食分MDは、MD=0 となる。 部分月食のと…

接触判別

本影と月の中心距離Lは L=vlength(<X,Y>)=sqrt(pow(X,2)+pow(Y,2)) となる。 よって、 本影と月の中心距離Lの二乗LLは、LL=pow(X,2)+pow(Y,2) となり、 外接判別BDは、BD=LL−pow(σu+σm,2) となり、 内接判別IDは、ID=LL−pow(σu−σm,2) となり、 食…

1)不食

不食のときは、 外接判別BDは、BD>0、内接判別IDは、ID>0、食分MDは、MD<0 となる。【不食】 月食が起こらないことをいう。

月の相対位置

摂動補正を行った月の地心黄道座標(λ,β)と太陽の地心黄道座標(λs,0)から、月と太陽の対日点黄経差dλを、 dλ=λ−(λs−180)により求める。 対日点黄経差dλを−180度から180度の間の値にするため、 もし、dλ>180 のときは、dλ=dλ−3…

地球の影

地球の影には、半影と本影があり、月食は本影に月が入ったときをいう。 地球の半影視半径σpは、σp=1.02×(πm+πs+σs) である。 地球の本影視半径σuは、σu=1.02×(πm+πs−σs) である。 影は、少し大きめの値をとるため、1.02倍する。

太陽と月の赤道地平視差

太陽の赤道地平視差πsは、太陽の地心距離rsを用いて、 πs=degrees(asin(sin(radians(8.794/3600))/rs)) である。 月の赤道地平視差πmは、月の地心距離rm(地球の赤道半径単位)を用いて、 πm=degrees(asin(1/rm)) である。

太陽と月の視半径

太陽の視半径σsは、太陽の地心距離rsを用いて、 σs=degrees(asin(sin(radians(959.63/3600))/rs)) である。 月の視半径σmは、軌道要素である月の軌道長半径AXだけ離れたときの 月の視半径σ'mを932.58秒とし、月の地心距離rmにより、 sin(σm)=sin(…

太陽と月の地心赤道座標

時間引数Tの元期を2000年1月1日12時UT(J2000.0)として、 黄道傾角εを、 ε=23+26/60+21.448/3600−46.8150/3600×T −0.59e-3/3600×pow(T ,2)+1.8137e-3/3600×pow(T ,3) で求める。 黄道傾角εを用いて、太陽の地心黄道座標(λ,β)、摂動補正を行っ…

太陽と月の地心黄道座標

太陽の軌道要素は、地心データでが与えられているので、時間引数Tから、地心黄道直交座標が得られる。 月は、黄経方向の摂動補正を行った平均黄経Lを用いて地心黄道直交座標を計算する。 地心黄道直交座標が得られれば、座標変換により、太陽と月の地心黄道…

太陽と月の軌道要素

太陽の時間引数Tの元期は、1900年1月1日12時UTを使用する。 T=(JD−2415021)/36525 月の時間引数Tの元期は、1799年12月31日12時UTを使用する。 T=(JD−2378496)/36525 元期が古いのは、元々、過去の月食を調べる…

月食の確認

月食を調べる開始日時(Y年M月D日H時)と、月食を見る場所(経度LON,緯度ψ)から月食が有るか無いかを確認する方法について説明する。 指定した日時から約30日間の地球の影に対する月の相対位置を計算する。 このとき、地球の影と月の中心距離をLとすれば…

Ⅴ.月食

月食は、太陽によってできる地球の影の中に、月が入ることにより起こる現象である。

日食判別

日食開始時刻の中心距離の座標(X0,Y0)、日食終了時刻の中心距離の座標(X1,Y1)とする。 この二つの中心距離Lがつくる角度Acを、 Ac=mod(degrees(atan2(Y1,X1)−atan2(Y0,X0))+360,360) により求める。 後は、「日食の確認」の日食判別と同じ方法で判別す…

3)食の終わり

第三接触のときも第一接触と同じで、外部判別BDが0、食分MDが0になるので、 食分MDが、abs(MD)<0.0005のときを、食分MDが0とみなして、このときの、日時Ymdhを求める。 日時Ymdhの初期値として、最大食分直後の日時Ymdhを使用する。 繰り返し回数…

2)食の最大

最大食分は、食分MDが大きくなるときは、計算を繰り返し、食分MDが前より小さくなったときに計算をやめ、直前の値を使用する。 日食の開始時刻直後の日時Ymdhを使用する。 繰り返し回数は、ここでは33回としておく。 刻み幅を加えた日時Ymdhは、太陽と月の…

1)食の始まり

日食の確認で、日食が起こる日時が1時間単位でわかるので、日食が起こる直前の日時を、日食を知りたい日時Ymdhに指定する。 第一接触は、第三接触と同じ接触判別になるので、フラグNを用いて、初期値をN=0 としておく。 第一接触のときには、外部判別BDが…

日食の時刻

第一接触となる日食開始時刻、最大食分時刻、第四接触となる日食終了時刻を求める方法について説明をする。 接触判別の値を求めるところまでは、いままでの説明の通りである。

日食判別

太陽の中心上にあるy軸を通過する前の月の中心距離の座標(X0,Y0)、 通過後の中心距離の座標(X1,Y1)とする。 月がy軸を通過する前後の中心距離Lがつくる角度Ac を、 Ac=mod(degrees(atan2(Y1,X1)−atan2(Y0,X0))+360,360) から求める。 角度Ac が−18…

4)金環食

金環食の、第二接触、第三接触のときは、 外接判別BDは、BD<0、内接判別IDは、ID=0、食分MDは、0<MD<1 となる。 金環食の最大のときには、 外接判別BDは、BD<0、内接判別IDは、ID<0、食分MDは、0<MD<1 となる。

3)皆既日食

皆既日食の始めのときに、太陽と月が内接して見えるときを、第二接触という。 皆既日食の終わりのときに、太陽と月が内接して見えるときを、第三接触という。 第二接触、第三接触のときは、 外接判別BDは、BD<0、内接判別IDは、ID=0、食分MDは、MD=1 …

2)部分日食

部分日食のときは、 外接判別BDは、BD<0、内接判別IDは、ID>0、食分MDは、0<MD<1 となる。 日食の始めに、太陽と月が接触して見えるときを、第一接触という。 日食の終わりに、太陽と月が接触して見えるときを、第四接触という。 第一接触、第四接触…

1)不食

不食のときは、 外接判別BDは、BD>0、内接判別IDは、ID>0、食分MDは、MD<0 となる。

接触判別

太陽と月の中心距離Lは、 L=vlength(<X,Y>)=sqrt(pow(X,2)+pow(Y,2)) となる。 よって、 太陽と月の中心距離Lの二乗LLは、LL=pow(X,2)+pow(Y,2) となり、 外接判別BDは、BD=LL−pow(σm+σs,2) となり、 内接判別IDは、ID=LL−pow(σm−σs,2) となり、 食…