2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

3)地方平均太陽時(正中時)

単位が時である、平均太陽の赤経αmsを、 αms=mod(18+(41+50.54841/60)/60 +(8640184.812866/3600)×T+(0.093104/3600)×pow(T ,2) −(0.62e-5/3600)×pow(T ,3) ,24) で求め、 均時差ZG=平均太陽の赤経αms−真太陽の赤経α から、均時差ZGを、 ZG=mod(αms−α…

2)地心赤道座標(正中時)

次に、時間引数Tから、黄道傾角εを、 ε=23+26/60+21.448/3600 −46.8150/3600×T−0.59e-3/3600×pow(T ,2) +1.8137e-3/3600×pow(T ,3) で求め、 地心黄道座標(λ,β)と黄道傾角εから、地心赤道座標(α,δ)を求める。 LAM=radians(λ)、BET=radians(β)、O…

1)地心黄道座標(正中時)

地方平均太陽時となる太陽の正中時を、次のようにして求める。 その場所での太陽の正中時は、地方真太陽時の12時であるから、時間を地方真太陽時の12時に指定する。 但し、ユリウス日JDは、地方平均太陽日LMTから求めているので、地方真太陽時の12時を…

太陽の正中時

天体が天の子午線を通過することを正中といい、その時刻を正中時という。 地方平均太陽時となる太陽の正中時を、次のようにして求める。

太陽の軌道要素

太陽の軌道は、四つの要素で表される。 平均黄経L、近日点黄経ω'、軌道離心率e、軌道長半径aである。 太陽は、地球の軌道面上にあるので、昇交点は無く、軌道も傾斜していない。 よって、昇交点黄経Ωと軌道傾斜角iは、Ω=0、i=0 となる。 軌道要素か…

出没時刻

天体を北半球の緯度ψで見たとき、天体の赤緯がδならば、 観測地点の緯度ψ−90度≦天体の赤緯δ≦90度−観測地点の緯度ψ のときに、天体が出没する。 天体の赤緯δ>90度−観測地点の緯度ψの場合は、 地平線より下に沈まない。 天体の赤緯δ<観測地点の緯度ψ−…

日周運動

地球の自転によって、天体が地球の周りを回るように見える、天球上の見かけの動きを日周運動という。 全ての天体は、天の北極と天の南極とを結んだ直線に、直交した天球上の円の円周上を運動する。 北極点では、天頂の方向が天の北極になり、天体は天の北極…

Ⅰ.太陽

太陽は、銀河系の恒星の一つで、私たちに最も身近な天体である。 地球との距離は、1AU(天文単位)で、 半径は、696,000kmで、地球の約109倍である。 天文単位は、1AU=149,597,870.7Kmである。

軌道の位置

正の焦点を原点とする楕円が描けたら、それを正しい惑星軌道の位置に移さなければならない。 これは、近日点黄経ω'(近日点引数ω)、昇交点黄経Ω、軌道傾斜角iを用いて、楕円を次に示す順番で回転させることにより可能である。 z軸に対して、近日点引数ωだ…

POV−Rayによる描き方

POV-Rayは、基本的には左手座標系であるが、次に示す指定を行い、数学と同じ、右手座標系にして使用する。 camera { location -400*y right -4/3*x sky z look_at 0 angle 60 } // right-handed coordinate system 使用する変数名は、動径rをRr、長半径aを…

楕円の描画

惑星の軌道となる楕円を、次の方法で描く。 正の焦点を原点とする楕円は、極方程式で、 r=a×(1−pow(e,2))/(1+e×cos(θ)) と表される。 この極方程式を、次の式で、直交座標に変換する。 P= θを0から2πまで、刻み幅⊿θで、直交座標(x、y)の値を求…

座標変換

黄道直交座標(x,y,z)を球面座標(r,λ,β)に変換する。 惑星の位置をベクトルで表して、P=<x,y,z> とすれば、r=vlength(P) により、惑星までの距離rを得る。 もし、(P.x=0 & P.y=0) ならば、H=0、そうでなければ、H=atan2(P.y ,P.x)…

惑星の位置

軌道要素から、惑星の位置を求めるには、 1)平均黄経Lと近日点黄経ω'から、平均近点角MAを求める。 2)平均近点角MAと軌道離心率eから、離心近点角Eを求める。 3)離心近点角Eと軌道離心率eから、真近点角TAを求める。 4)真近点角TA、軌道長半径…

軌道要素

太陽系の惑星は、その軌道を六つの要素で表す。このとき、地球の軌道面を基準とする。 惑星の軌道要素は、平均黄経L、近日点黄経ω'、昇交点黄経Ω、軌道傾斜角i、軌道離心率e、軌道長半径aである。 平均黄経とは、黄道上の春分点から昇交点までの角度に、…

3)地平座標

地平線上を南から西回りに測った角を方位A、地平線の水平面から天頂に向かって垂直方向に測った角を高度hとして表す座標系をいう。(地平線上を北から東回りに測った角を方位Aとする場合もある) このとき、地表の観測地点が天球の中心となるので、測心地平…

2)赤道座標

赤道座標とは、天の赤道上を春分点γから反時計回りに測った水平角を赤経α、天の赤道の水平面から垂直方向に測った角を赤緯δとして表す座標系をいう。 このとき、太陽を天球の中心として、天体の位置を表した場合、日心赤道座標という。 また、地球を天球の中…

1)黄道座標

黄道座標とは、黄道上を春分点γから反時計回りに測った水平角を黄経λ、黄道の水平面から垂直方向に測った角を黄緯βとして表す座標系をいう。 このとき、太陽を天球の中心として、天体の位置を表した場合、日心黄道座標という。 また、地球を天球の中心として…

天球座標

天球座標 天体の位置を表すのに、天体までの距離を考えずに、半径が無限の球面を考えて、方向だけで表す天球座標が用いられる。地表での場所は、経度と緯度で表されるが、天体の位置も同じ様に表す。 天球とは、半径が無限の球面をいう。

通日

決められた期日からの経過日数を通日といい、単位は日である。 天文計算で用いられる通日には、ユリウス日JDや修正ユリウス日MJDがある。(1)ユリウス日 紀元前4713年1月1日12時UTからの経過日数をユリウス日JDという。(2)修正ユリウス日 西暦…

時刻

太陽系の惑星などの軌道を計算するには、地球時TTを使用する。 地球時TTは、以前の名称を地球力学時TDTという。 地球力学時TDTとは、地球を中心とする天体の運動に適用される時刻をいう。 日本に住む我々が、通常、知り得る時刻は、協定世界時UTCに基づいた…

天文計算THE太陽系

趣味として、3D-CGのフリーソフトであるPOV−Rayを使用して、モデリングやレンダリングを楽しんでいます。 その中から、天文計算につての内容を整理して、載せていきたいと考えています。