軌道の位置

 正の焦点を原点とする楕円が描けたら、それを正しい惑星軌道の位置に移さなければならない。
 これは、近日点黄経ω'(近日点引数ω)、昇交点黄経Ω、軌道傾斜角iを用いて、楕円を次に示す順番で回転させることにより可能である。
 z軸に対して、近日点引数ωだけ回転させる。(ω=ω'−Ω)
 x軸に対して、軌道傾斜角iだけ回転させる。
 z軸に対して、昇交点黄経Ωだけ回転させる。

 また、真近点角TA、黄緯β、黄経λを用いて、楕円を正しい惑星軌道の位置に移すこともできる。
 z軸に対して−TAだけ回転させ、y軸に対して−βだけ回転させ、z軸に対してλだけ回転させる。

 ここでの、惑星の軌道は、ある時点の瞬間における軌道要素の値から描いているので、惑星が運行する軌道とは異なる。
 惑星が運行する軌道は、惑星が太陽の回りを一周するまで、適当な期間ごとに惑星の位置を求め、その位置を線分でつなぐことにより描くことができる。
 適当な期間というのは、線分でつないだ惑星の軌道が、折れ線ではなく曲線に見える刻み幅にすることを意味する。