月の軌道要素

 月の軌道要素は、平均黄経L、近日点黄経ω'、昇交点黄経Ω、軌道傾斜角i、軌道離心率e、軌道長半径aの六つである。
 月の軌道要素は、太陽と同じく地心データで与えられる。
 軌道長半径は、地球の赤道半径を単位として表す。
 地球の赤道半径は、6378.137Kmである。

 時間引数Tの元期は、太陽と同じJ2000.0とする。(地球時TTは用いず、世界時UTで代用する)
 時間引数Tは、次の式で表される。
 T=(JD−2451545)/36525

 また、月は地球に近いため、計算の値には、ある程度の精度が必要になる。
 そのため、月の地心黄道直交座標を求めるときに、黄緯引数Uを補正値dUで補正した値を使用する。

 時間引数で表された月の軌道要素と黄緯引数の補正式は、「誠文堂新光社天文年鑑」を見て下さい。