摂動補正を行った月の地心黄道座標(λ,β)と太陽の地心黄道座標(λs,0)から、月と太陽の対日点黄経差dλを、
dλ=λ−(λs−180)により求める。
対日点黄経差dλを−180度から180度の間の値にするため、
もし、dλ>180 のときは、dλ=dλ−360 とする。
月と太陽の黄緯差dβを、dβ=βm により求める
ベクトルで表すと次のようになる。
<dλ,dβ>=<λ,β>−<λs−180,0>=<λ−λs+180,βm−0>
地球の影に対する月の相対位置(X,Y)は、
ベクトルで <X,Y>=<−dλ,dβ> となり、これが、月視円の中心位置となる。
よって、地球の本影視半径σuを用いて、座標の原点を中心とする本影視円を描く。
月の視半径σmを用いて、地球の影に対する月の相対位置(X,Y)を中心とする月視円を1時間毎に描く。
月食が有れば本影視円に月視円が重なる。
月食が無ければ本影視円と月視円は重ならない。
これにより、月食が起こるか起こらないかを確認することができる。
【半影視円】 地球の影のうち半影の視半径を半径として描いた円をいう。
【本影視円】 地球の影のうち本影の視半径を半径として描いた円をいう。