しあわせの花について、昔からの言い伝えがある。
そのことを知らない娘が、見たことも無い美しい花を見つけ、摘んで家に持ち帰り花瓶に生けた。
その日からその娘には、片思いの男の子から告白されたりとか、欲しかった物をプレゼントされたりとか、幸せな出来事が続いた。
そんなある日、娘は原因不明の死に見舞われた。 そのとき、生けた花は、枯れていた。
昔からの言い伝えでは、死合わせの花を摘んで家に持ち帰ると、幸せと死とが合わせてやってくるという。
あなたは、美しい花を見つけたら、摘んで家に持ち帰りますか。