1)黄道座標

 黄道座標とは、黄道上を春分点γから反時計回りに測った水平角を黄経λ、黄道の水平面から垂直方向に測った角を黄緯βとして表す座標系をいう。
 このとき、太陽を天球の中心として、天体の位置を表した場合、日心黄道座標という。
 また、地球を天球の中心として、天体の位置を表した場合、地心黄道座標という。

 黄道とは、天球における太陽の見かけ上の通り道をいう。
 春分点とは、天の赤道黄道の交点のうち、太陽が南から北へ横切る側の点をいい、反対側を秋分点という。

 太陽系の惑星の位置を表すときには、黄道座標(λ,β)に、天体までの距離rを追加して、球面座標(r,λ,β)で表す。
 また、黄道を水平面として、春分点方向をx軸、反時計回りに90度の方向をy軸、垂直方向をz軸とする黄道直交座標(x,y,z)で表すこともある。