2)赤道座標

 赤道座標とは、天の赤道上を春分点γから反時計回りに測った水平角を赤経α、天の赤道の水平面から垂直方向に測った角を赤緯δとして表す座標系をいう。
 このとき、太陽を天球の中心として、天体の位置を表した場合、日心赤道座標という。
 また、地球を天球の中心として、天体の位置を表した場合、地心赤道座標という。

 天の赤道とは、地球の赤道を水平面として天球と交わる大円をいう。

 太陽系の惑星の位置を表すときには、赤道座標(α,δ)に、天体までの距離rを追加して、球面座標(r,α,δ)で表す。
 また、赤道を水平面として、春分点方向をx軸、反時計回りに90度の方向をy軸、垂直方向をz軸とする赤道直交座標(x,y,z)で表すこともある。