鶴の怨念返し<秘鶴>

 そのままお鶴は、佐太郎の家に住み着き、毎日どじょう料理を作っていました。

 佐太郎は、お鶴が毎日どじょう料理をどうして作れるのか不思議に思い、
 ある日、お鶴の後をつけていきました。

 お鶴は、鎌で草を刈って、草むらの中を進んでいき、小川が流れている場所に出ました。
 そこでお鶴は、小川に入り鶴に変身して、くちばしでどじょうを取っているではありませんか。
 佐太郎はその光景に驚いて、その場を逃げ出しました。