地平大気差HRを34.8分とし、月の赤道地平視差πを用いて、月出没の条件となる天頂距離ZDを、
ZD=90+34.8/60−π
から求める。(地平大気差の単位を分から度に直している)
月の中心がこの天頂距離ZDの位置にきたときに月出没となる。
ここでの、天頂距離ZDは、地球の中心から地平線の位置にある月の中心を見たときの、天頂から月の中心までの角度である。
月の平均赤道地平視差は57.0435分である。
次に、場所の緯度ψと南中時の月の赤緯δと月出没の条件となる天頂距離ZDから、月出没の時角HAを求める。
LAT=radians(ψ)、DEC=radians(δ)、ZET=radians(ZD) とし、単位を度からラジアンに変換する。
HA=degrees(acos(−tan(LAT)×tan(DEC)+cos(ZET)/(cos(LAT)×cos(DEC)))) から、単位が度の時角HAを求め、南中時LMTcと時角HAから、
月出時刻LMTrを、LMTr=mod(LMTc−HA/15,24)
月没時刻LMTsを、LMTs=mod(LMTc+HA/15,24)
として求める。(時角HAの単位を度から時に直している)