太陽の時間引数Tの元期は、1900年1月1日12時UTを使用する。
T=(JD−2415021)/36525
月の時間引数Tの元期は、1799年12月31日12時UTを使用する。
T=(JD−2378496)/36525
元期が古いのは、元々、過去の日食を調べるために、作成したからである。
月については、摂動補正を行う。
月の黄経方向の摂動補正量dL、黄緯方向の摂動補正量dBとすると、
月の時間引数Tを用いて計算した月の平均黄経Lに、黄経方向の摂動補正量dLを加えて、
L=L+dL として、補正した月の平均黄経Lを得る。
今後の月に関する計算には、この平均黄経Lを使用する。
時間引数で表された太陽と月の軌道要素及び月の摂動補正の式は、
「恒星社の古天文学 斉藤国治著」を見て下さい。