2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

月の相対位置

月視差の補正を行った月の地心黄道座標(λm,βm)と太陽の地心黄道座標(λs,0)から、 月と太陽の黄経差dλを、dλ=λm−λs により、 月と太陽の黄緯差dβを、dβ=βm により求める。 ベクトルで表すと次のようになる。 <dλ,dβ>=<λm,βm>−<λs,0…

月の視半径

太陽の視半径σsは、太陽の地心距離rsを用いて、 σs=degrees(asin(sin(radians(959.63/3600))/rs)) である。 月の視半径σmは、月の赤道半径Rmと月の地心距離rm(実距離)を用いて、 sin(σm)=Rm/rm である。 月の地心距離rmは、地球の赤道半径Reを単位…

太陽と月の地心赤道座標

太陽の地心黄道座標(λ,β)、月視差の補正を行った月の地心黄道座標(λm,βm)から、それぞれの地心赤道座標(α,δ)を得る。

3)観測地点からの月視位置

月の摂動補正を行った地心黄道座標(λ,β)に、月視差の補正量(dLM,dBT)を加えて、月視差の補正を行った月視黄経λmと月視黄緯βmを得る。 <λm,βm>=<λ,β>+<dLM,dBT>=<λ+dLM,β+dBT> ベクトルの<λm,βm>が、月の視位置となる地心黄…

2)月視差の補正量

月視差の黄経方向の補正量dLM、黄緯方向の補正量dBTとする。 月の赤道地平視差πmは、月視差の補正を行う場合、少しだけ大きい値を用いて、月の地心距離rsにより、πm=degrees(asin(1/rs))/0.99 とする。 月の赤道地平視差πm、観測地点の地心黄道座標(L…

1)観測地点の地心黄道座標

観測地点の緯度ψ、地方恒星時LST、黄道傾角ε の値を、 LST=radians(LST)、LAT=radians(ψ)、OBL=radians(ε) により、単位をラジアンにする。 観測地点の黄緯Bは、 B=asin(−sin(OBL)×cos(LAT)×sin(LST)+cos(OBL)×sin(LAT)) により求める。 観測地点の黄経…

月視差の補正

月は地球に近いので、月視差の補正を行う必要がある。 次に説明する方法で、月視差の補正量を求める。